森愛の響き Vol.20

森愛の響き Vol.20 2024年 夏号

発行日 2024年6月24日
在庫数 有り
■ 販売価格
森愛CLUB会員 800円(税込)
通常購入 1,000円(税込)
送料 2冊まで220円 / 3~5冊まで550円
/ 6冊以上無料
購入後に本と一緒に請求書(銀行振込)をお送りいたします。

試し読み

巻頭言

森愛の響き VOL.20 2024年夏号 巻頭言

「丁寧な言語と他人への思いやりも持つ 生活を心がけること」
- 大切なのは、プラス思考で自分を変えること -

病気は悪い意職でも起こります。
汚い言葉や自己中では、病気は治り得ない。
言葉遣いは良くても、常に過去を振り返り愚痴を言う人つまり、マイナス思考の人も治りにくい。また真理を 知らない人も治りにくい。やたらと西洋の三大治療をやる人は、それが大変な害毒なことを知らない人ですから、 こういう人も治りにくいのです。
病気は、自分を正し進歩させる大変なチャンスと思いたい。感謝と尊敬の念を持つ生活が、病気を一変させます。
どんながんでも、気持ちの持ち方も極めて大きな因子となります。

内視鏡で胃がんが見つかり、リンパにも転移している64歳女性がいました。彼女は一切の西洋の薬を拒否して、毎日を、散歩、日光浴、半断食、良いサプリメント服用、ホルミシス温熱などを繰り返し、意識も大きく変えました。とことんがんを忘れるようにです。
今まで苦虫を潰したような顔をしていたことを指摘されたため、ニコニコした顔を意識するようにし、人の批判や噂や悪口を一切封印し、他人をいたわる意識を日常的に持つようにし、さらに、時々大笑いする番組をテレ ビで見て、馬鹿笑いすることも心がけました。それを徹底しました。
そしたら、不思議なことに、がんは、半年後に半減。一年後の内視鏡検査では胃にはがんは存在しませんでした。当然、 がんマーカーは正常。
担当医は、「胃がんは本当にあったのだろうか? 消えることなどないから元々無かったのでは?」
とすら言いました。1年後には完全完治していたのです。

一般にはかような経過は極めて少ないでしょう。しかし、食事を正し、良いサプリを飲み、意識を高くすると、 かようなことはいくらでも起こり得るのです。
完治しにくい人の特徴は、反対にマイナス思考の強い人です。
「マイナス思考」とは、不平不満、愚痴、猜疑心、人の批判、悪口、憎しみの念と言う思考の事。
かような性格の人はがんになりやすいのです。
但し、例外的に気の毒な場合もあります。誤解による中傷や非難で心に傷を負う場合とか、身に覚えのないことで非 難された場合です。気の毒な被害で受けた心の傷はがんまで及ぶと思います。しかし、いつまでも引きずっていても埒はあきませんし、いつまで経っても治らないことも確かです。
いずれにしろ、マイナス思考ががんを作ることもあるのです。
では、どうすれば良いのか?
答えは次です。「プラス思考で自分を変えること」です。具体的には、過去を一且強く封印して忘れる努力をし、何より も他人に優しくしようと思い、親切な行動を実践し、言葉遣いを綺麗にし、親に優しくし、ご先祖様に感謝の念を持つこ としかありません。自分を良く変えるしかないのです。
かような意識を持った生活を心掛ければ、いつのまにかがんも過去の嫌な事もどんどん忘れてしまうことでしょう。完全に忘れられなくても、過去の最悪なことをかなり忘れる時間は長くなります。その結果、知らぬうちに奇跡がやってくる 可能性は大いに出てきます。それ故、いかに自分を変えられるか? が、勝負の分かれ目となります。

悪い想いや悪い行動ががんを悪化させる... ・怒り、憎しみが病気を作る。症例1
ある右乳ガン末期の女性〔昭和25年生〕は三大治療を受けず放置。右乳房は少しずつ陥没して行ったが、がんマーカーは正 常なまま5年も経ちました。
当クリニックに来て3年、その時は右乳房は極めて陥没。しかし、がんマーカーは正常。CTでも肺や肝臓に異常なし。3年 間、全く進展なくがんは収まっていました。このまま、まだまだ悪くならずに行くと思われました。
2017年秋のCTでも同様でした。しかし、ある時急に体調悪化。
2018年1月にCTを撮りましたら、今までなんともなかった肺と肝臓が転移だらけ。いったいどうしたのだろう? と、 思われました。
本人の話を聞いてわかりました。急に悪化したのは、何故か急に怒る生活をするようになったからのようでした。秋に鶴 見クリニックから帰宅した後、しばらくしてから、ちょっとしたことで腹をたてるようになったらしい。
ある時から、患者さんは91歳の母親と口論をするようになり、怒り罵るようになりました。ある誤解がきっかけだった と言います。
怒りと罵ることは次第にエスカレート。

今年1月下旬、彼女は息苦しさのため病院受診。右肺は真っ白になっていました。乳がんの肺転移でした。同時に肝臓転移も見つかりました。
喧嘩をする直前の秋のCTでは肺も肝臓も異常ないため、この怒り罵りがきっかけで一気にがんが花開いたと思われました。
病院では、「手の打ちようがない。持って1ヵ月。緩和ケアー病院に入院して下さい」と言われたほどになっていたのです。

さて、かような症例を見ると、短気は損気の典型的例です。怒ったばかりにがんは吹き出るのです。怒りはがん細胞を驚かせます。がん細胞は自分が怒られたと勘違いし、殺されるとすら思い、ならば、子孫を残さなきゃとなり、大増殖するのです。だから、がん患者さんは、心を常に平成に保ち怒らないように心がけなくてはなりません。

がんでなくても、人間は怒って良いことは全くありません。怒ったら、その相手との付き合いは一生終わり、と思わなくて はなりません。
怒るのは未熟さからです。
と言っても、腹のたつことばかりの批の世の中。怒りたくなったら、短期は損気、を思い出し、その場はぐっとこらえ、 どこかで発散させたいもの。
例えばスポーツとか、音楽とかで、です。

医師 鶴見隆史