森愛の響き Vol.01 2015年 冬号

発行日	2015年11月12日
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「森愛の響き」刊行に向けて
私は、東京で開業して早くも15年も経ちます。その前に静岡県で17年間も開業をしておりました。その前が大学病院その他色々な病院にいましたので、随分長く医者をやってきたなあと感慨ひとしおです。
しかしこの医療生活は何だか一瞬のように思えてなりません。たとえ百歳まで生きたとしても、それでも一瞬の出来事が人生のような気がします。人生なんてその位はかないものと思います。

私も長年の医療生活でいささか疲れてきましたが、まだやることが結構ありもう少し頑張らねばと思っている昨今です。
そういった老境に入って私は医療法人化を2015年4月から行いました。 何故こんな年になって医療法人社団を作ったのか？と言いますと、一にも二にも明朗会計のガラス張りにしたかったからです。その結果として医療が円滑になり患者さんがより治っていけば本当にうれしい限りなので、患者さんが第一という想いがより徹底して出来るようになったと言えます。
もちろん医療の内容、やり方は今までと全く変わらないのですが、体制がコンピュータ化され機能的になったことは無駄が少なくなり、何をするにも円滑になりましたので、やはりやって良かったと思っております。

「森愛」というネーミングについて
私は2015年4月１日から仕事を今までの体制から医療法人社団に変更しました。医療法人化した理由は、全てガラス張りかつシステマティックで合理的にしたかったからです。その方が患者様主体の体制としてもスムーズに機能するからでした。,br> 医療法人を作る際、必要だったのが「なんとか会」という名前でした。その時、フッと浮かんだのがこの「森愛会」という名前でした。
この名前を付けたいと行政書士さんに話をして調べてもらったら驚いたことに全国の医療法人で「森愛会」と付けた所は一件もないと判明しました。全国で医療法人化している開業医は何万もあるのに、この名前は全く無かったのです。そこで喜んで大至急登録させてもらったのです。

ではどうして森愛会と私が付けたかったか？です。
それは第一に私が森の多い山々や海といった大自然が大好きだからです。私は元々音楽家になりたかったぐらいクラシック音楽が大好きな人間でした。作曲家では大自然や田園を彷彿とさせるような作曲家にとくに惹かれ（例えばベートーヴェンやブルックナーやショスタコーヴィチ）しょっちゅう聴いていました。音楽を聴きながら想うのはやはり深い深い森の情景と孤高の山々でした。都会の喧騒を離れて森の多い山の中でのんびり過ごしたいという気持ちをいつも私は持っていました。しかし現実的にはそれは絶対的に無理なので、せめてその想いと心を名前に託したかったということがまず言えます。しかし、それだけではありません。このネーミングには、ある願いを込めてもいました。その願いとは次のことです。
・人に健康になってもらいたいという願い
・豊かな心になってもらいたいという願い
森は酸素が多くマイナスイオンが多く正に健康のメッカのような場です。フィトンチッドの塊のような森で深呼吸でもすれば、それはそれは健康になること間違いありません。森愛という名前は"健康になる"という意味があるのです。

次に豊かな心とはどういうことかです。犯罪の多発している現代ですが、森を愛する人に悪い人はいません。森はセロトニンホルモンを活性化させ、人の心を豊かにするからです。森愛という名前にはこのような意味、つまり豊かな心という意味も込められているのです。 森愛という言葉には「健康」と「豊かな心」の二つの意味が入っているコトバと思えたのです。
勝手なこじつけのように思われるかもしれませんが、そういった願いは私の心にはいつもあり、人に貢献したいといつも思っているのです。それゆえ、森愛会や森愛CLUBというネーミングは、「人を愛する」というベースから発した名前といえるのです。
どうかこのCLUBに入ってくださった方達は、この会報誌を読んで良い健康法を掴んでいただき、実践して健康になっていただきたいし、生き生きとした人生を歩んでいただきたいと願わずにはいられません。そして他の人にもその生命力を伝授していただけたらと願わずにはいられません。

医師　鶴見 隆史