森愛の響き Vol.03

森愛の響き Vol.03 2016年 夏号

発行日 2016年8月9日
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巻頭言

最近、おいでになる患者さんのうちで、特に想うのは「西洋治療の怖ろしさ」です。
いや、西洋治療が問題なことはもう40年も50年も前から知ってはいました。ただ、40年も50年も経てば少しは進歩するか?と思っていました。
とんでもない!
進歩どころかむしろますます悪くなっているような気すらします。私はクスリを使わなくなって30年。漢方薬すら使わなくなって17年も経ちます。クスリがいかに良くないものかを知っていますから、クスリ抜きの治療を長年やってきたのです。
そしてその成果は、最近になればなる程良いのです。最高のサプリメントの参入もありますし、良い検査機器の参入もありますが、私自身の心の中で「どうすれば良く治るか?」「どうすればもっと健康になれるのか?」といった真実の医療体系が構築されたことが一番のことだと思われます。

私もこの30数年「どうすれば人を幸せにできるか?」というテーマに対して呻吟し、悶え苦しんできました。最近になってやっと整理され、完全に近い形で確立されたことは、何ものにも代え難い喜びです。この喜びは筆舌に尽くし難いものがあります。
元々、私の中で方針は決まっていました。ただどうしようもないところで迷いもいくつかありました。その迷いが全て近く解決し、なくなったのです。今からの医療は私の中では本当に光り輝くものになっていくと思われます。

一方、西洋医療のやり方は全くもって相変わらずです。「クスリ(西洋薬)」「手術」「放射線」の3大治療は相変わらずです。この3つで少しは良くなるならそんなに文句も言いません。しかしこの3つはやればやる程悪化するから問題なのです。
例えば「コレステロール改善剤」というクスリがあります。このクスリの恐いところはウツ病になりやすい事です。その結果自殺したくなるのです。2000年以降の中央線での自殺者の統計があります。90%もの自殺者が男性で、その男性の全てがコレステロール改善剤を飲んでいたというから驚きです。
コレステロール改善剤というのは、コレステロールを体の中で代謝させ違うものにするクスリです。スタチンとかリピトールとかメバチロンとかクレストールとかが出ています。これらを飲むとウツ病になり自殺したくなるようなのです。何故でしょうか?それは、脳にコレステロールが行かなくなるからです。
コレステロールはいかにも体に悪そうですが、とんでもありません。実はコレステロールの作用は中々重要です。コレステロールの主な作用は、①性ホルモンの原料②副腎皮質ホルモンの原料③細胞膜の原料の1つ④ビタミンDの原料⑤胆汁酸の原料⑥ひいてはアセチルコリン、レシチンの原料と、大変な作用を持っているのがコレステロールです。脳にはこのコレステロールの分布が全身の中で特に多く、23%もあるのです。これが行かなくなると、脳の化学反応は円滑にいかなくなり、ウツ病になり、しかも自殺したくなるのでしょう。コレステロール改善剤一つを飲んでも、こんな恐ろしいことになります。

クスリはこのコレステロール改善剤のみならず、実はどんなものでも恐ろしいのです。体を良くする目的で飲むクスリが却って毒になり、悪いことになるのです。体を良くするために必要なことはクスリを飲むことではありません。何より腸の中の細菌叢を正常化し、抗酸化な生活を、食も意識も含めて行うことなのです。クスリがどれ程恐ろしいものかは、今後も語っていきたいと思います。しかしクスリに匹敵する程恐ろしいものが手術であり放射線療法です。
放射線療法は微量のホルミシスなら全く問題ありません。むしろ必要なくらいです。しかし焼け焦げを作る位、強い放射線療法は必ず活性酸素にやられ全身が酸化だらけになってしまいます。その結果、新たな病気が必ず生じます。これら二つの害もおいおい語っていきたいと思います。

この「森愛の響き」の最大のテーマは正に「人類愛」なのです。ヒトが真から幸せになることを願って作った倶楽部であり、この雑誌です。幸せな生き方を得るための一つには、やはり健康があります。健康でないと何も出来ないからです。そこで健康に向かってどんどん語っていきたいのです。

医師 鶴見 隆史