森愛の響き Vol.06

森愛の響き Vol.06 2017年 夏号

発行日 2017年8月31日
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巻頭言

暑い暑い夏。2017年の今年の夏は特に暑い夏でした。6月には九州は物凄い豪雨そして被害。被害に遭われた方は気の毒極まりありません。被害者の方々にはお悔やみ申し上げます。地球はかような天変地異が起こる時代がやって来たのでしょうか。「東京は何ともない」などと思っていたらとんでもありません。「対岸の火事」を笑っていたら必ずや自分に降り掛かってくるのです。いつ何時、突然直下型地震が東京に来ないとも限りません。病気も同様です。突然検査をしたらがんだったなどという話の多いこと多いこと。しかし、だからといって「検査をしょっちゅうやりなさい!」などというつもりは全くありません。私の言いたいことは「予防」です。「転ばぬ先の杖」です。いくら検査をしたって、「予防」をしなければ何にもなりません。がんになるには原因があるのです。原因を知り対策することが予防なのです。例えば、IGF-1というホルモンです。最近はいわゆる「ホルモン依存性がん」はこのIGF-1が体内で急増して出現することが言われるようになりました。ホルモン依存性がんで有名なのは次です。

乳がん、卵巣がん、精巣がん、子宮がん、肺腺がん、前立腺がん、腎がん、甲状腺がん、副腎皮質腫瘍、脳下垂体腫瘍、大腸がん

かようながんはIGF-1というホルモンが体内で急増して起こると言われ始めて来ています。ならばこのIGF-1を体内で急増させなければかようながんにはならないと言えます。それが予防なのです。では、IGF-1を急増させる食物は何でしょうか。それこそ体に悪しき食物なのです。体に悪い食物を食べないことが「予防」の第一なのです。その悪しき食物こそ「動物性タンパク質」と「乳脂製品」なのです。また、タバコも同様な大原因物質なのです。かような悪しき物を止めるか減らすことをせずして病気を防ぐことは出来ないのです。そこである例を元にいかに予防が大切か語りたいと思います。

医師 鶴見 隆史