代謝酵素とは!?
昨今の健康ブームでよく耳にする酵素ですが、体を健康にするには、酵素はとても大切な役割を果たしています。今回は「代謝酵素」についてお話したいと思います。消化酵素同様、もしくはそれ以上に大切な役割を果たしている代謝酵素と、代謝酵素をうまくコントロールすることが大事だということを、お話します。
代謝酵素とは!?
まず「代謝」とは、消化・吸収、エネルギー消費・排泄など、体内で起こる変化のことを言います。「代謝を上げると、体の調子が良くなる、ダイエットに繋がる」というのを、みなさんもどこかで一度は聞いたことがあると思います。この代謝をうまく行い、体の隅々に栄養素を行き届かせるように働いているのが、代謝酵素です。
しかし、一日で作られる酵素の量は決まっています。潜在酵素は、「消化酵素」にも「代謝酵素」にもなりえます。その時々の状況によって、役割が異なってきます。酵素は、「代謝」と「消化」の役割を担っているのですが、「消化」することに多くの酵素の量を割かれると、「代謝」に使える酵素が少なくなってしまいます。
代謝が下がってしまうと、代謝不良な状況になります。そうなると、人はあらゆる病気にかかりやすい状態になります。食べ過ぎによって大切な酵素を過剰に消費してしまうと、体の機能を維持するための「代謝酵素」がなくなってしまうということです。
酵素の生産量は決まっている
酵素は健康には大切なものです。健康の深い根幹部分に関わっていると言っても過言ではないです。故エドワード・ハウエル博士は、「人の寿命は体内の酵素の量によって決まる」としています。また「酵素の量は人それぞれに一生の生産量が決まっている」と言っています。簡単にいうと、酵素はバッテリーのようなものです。そのバッテリーが切れたときが、すなわち死が訪れるときです。
そうであれば、食べ過ぎて消化に多くの酵素を費やすのではなく、代謝に多くの酵素を割いて健康な生活を送るように心がけてみるのはどうでしょうか?なぜなら、代謝酵素が存在することによって、私たちの体の老化は抑えられ、病気やケガをもとの正常な状態を回復させてくれるからです。
新陳代謝に欠かせない存在が、代謝酵素
口から入った食べ物が、消化酵素の力によって、消化されます。消化作業が順調に行われると、小腸までやってきた食べ物(栄養素)は、ほとんどが分子レベルに近いくらいまでに分解され、そして体内に吸収されます。
このエネルギーに変換された状態で体内に吸収された栄養素は、血液を通じて、人の体の全体へ運ばれます。私たちは毎日そのエネルギーを使って生活し、病気を治す免疫力、老化を防ぐ維持力を身につけ、細胞も新しいものに入れ替わっていくのです。この一連の流れを「新陳代謝」といいます。そして、この新陳代謝に欠かせない存在が、代謝酵素なのです。消化に酵素を使いすぎて、代謝に回す酵素がなくなると、私たちの体の中で、様々な弊害が起こり、病気しやすくなったりすることが、お分かりになったでしょうか。
まとめ
少しずつ、飲みすぎ食べ過ぎを意識しながら、そして常に自分の体の中には、消化酵素と代謝酵素が大切な役割を果たしているのだということを意識すると、より健康的な生活を送るきっかけになると思います。